智弁がベスト8進出 向陽は好機生かせず
第104回全国高校野球選手権和歌山大会10日目が22日、和歌山市毛見の県営紀三井寺公園野球場で行われ、第2試合では智弁和歌山が向陽を7―0で下し、8回コールドで勝利した。
10日目【第2試合・3回戦】
向陽 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
智弁和歌山 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0 | × | 7 |
(7回コールド)
〔向〕中井、向野―東出〔智〕武元、濵口、清水―渡部▽本塁打=岡西(智)▽二塁打=山口(智)
試合は3回表、向陽が無死満塁の好機をつくるも、二者連続の三振と三塁手の好プレーで残塁に終わった。
直後の3回裏、智弁は一死満塁の場面で4番の岡西主将が満塁本塁打を放ち先制。その後も攻撃の手を緩めず、二死2、3塁から8番小畑と9番山田にも適時打が飛び出し、一挙に7点を追加した。
投げては、智弁の武元が4回63球4被安打と走者を背負いながらも粘りの投球を見せた。継投した濵口は2回19球2被安打と好投。3番手の清水は、1回21球1被安打に抑え、完封リレーを果たした。
向陽の中井は2回途中57球6失点に喫し、継投した向野は3回途中1失点と智弁打線の猛攻に耐え切れず敗れた。
準々決勝に進出した中谷仁監督は、攻撃陣について、3回以外の攻撃で工夫が必要だったとし、「思っていたよりも中井君の真っすぐにキレがあった。向野君に対しても変化球を待ち切れなかった」と反省。登板した3投手については、「想定内の投球。投げながら成長してもらいたい」と期待を寄せた。