人生まだ通過点 TONPEIさんコンサート
「歌で和歌山を元気に」を合言葉に活動するシンガーTONPEIさん(64)が、9月30日に和歌山市七番丁の和歌山城ホール大ホールでコンサートを行う。仕事を辞め、「歌一本で生きる!」と決めてから10年たったことを記念したコンサートで、いつも以上にパワーアップしたステージが期待される。
特別ゲストにバイオリニストの長野昭子さんを迎え、第一線で活躍するメンバーがそろうTONPEIバンドがサウンドを奏でる。
「今回のコンサートはぜひ同年代の人に来てほしいね」とTONPEIさん。「同級生が集まると、終活、孫の自慢、健康の話ばっかり。それでほんまにええんかな。64歳は老後ちゃうよ。まだ守りに入ったらあかん。いくつになっても夢、目標を持ち続けなあかん」と話す。
TONPEIさんは、プロを夢見て一度は上京したものの、諦めて和歌山に戻り音楽教室運営の仕事をしながら、アマチュアとして活動。54歳の時に退職し、プロ歌手としてスタートを切った。現在は身近な人を元気にしたいという思いから、介護施設で歌い、お年寄りを元気にする活動もしている。
TONPEIさんのロングセラー曲「夢は途中」の歌詞には「遠い遠い昔に誓った夢があった。そんな想いに目を伏せて毎日をただ進んできた。あきらめたその時に夢は終わるものだと…」とある。「64歳なんてまだまだ人生の通過点。この年齢でも頑張っている姿を見て、元気と勇気を持ってほしい。今回のステージではバラードを中心に歌うので静かに聴いてもらえると思います。でも静かには歌えへんよ」とライブに懸ける思いを熱いまなざしで語った。
午後6時半から(開場は5時45分)。チケットは前売り4500円、当日5000円。和歌山城ホール(℡073・432・1212)、ローソンチケット(Lコード:52698)などで販売している。