安珍清姫の足跡たどる 21日までフォルテ
和歌山市本町のフォルテワジマ2階特設会場で21日まで、「道成寺パネル展」が開かれている。県内の歴史や文化の魅力を歌で紹介する紀の川市の歌手・宮本静さんの、道成寺(日高川町)に伝わる安珍清姫伝説をモチーフにした新曲「恋の川 星の川~安珍清姫七夕伝説~」発売を記念。会場には熊野古道の撮影をライフワークにしている海南市の写真家、大上敬史さん(63)の安珍と清姫の足跡を追った写真34点が展示されている。
中辺路町にある清姫の生家跡や墓、福島県白河市にある安珍の墓など、実際に2人が存在した証しを写真で紹介。
大上さんは「安珍は清姫をたぶらかした悪い僧侶だと伝えられているが、福島県白河市から毎年約1000㌔歩いて熊野詣でをし、修行を積んでいた真面目で立派な人だったのではないかと思う。そんな2人の恋愛は伝説とは違う純真なものだったのではないか」と話す。
初日となる13日には宮本さんが会場を訪れ、大上さんから説明を聞きながら写真を鑑賞した。宮本さんは「一途に人を愛した安珍清姫が本当に存在したことを知り、ロマンチックな気持ちになった。私の歌を通してさらに2人のことを知ってほしい」とパネル展と新曲をPR。会場には県立博物館が所蔵する道成寺に関する資料なども展示している。
午前10時から午後7時(21日は午後5時)まで。入場無料。
21日午後2時から、同施設4階ホールで「宮本静新曲発表&記念講演会」を開催。道成寺小野俊成院主による絵とき説法と講演、宮本静新曲発表歌謡ショーなどがある。入場料は2000円(新曲CD付き)。先着200人。申し込みはルル・ミュージック(℡073・457・1011、木曜定休)。