横断歩道は歩行者優先 ステッカーで啓発
「秋の全国交通安全運動」(21~30日)に先駆け、和歌山県と交通事故をなくする県民運動推進協議会は15日、和歌山市西の和歌山交通公園で県トラック協会に交通安全啓発ステッカーを300枚贈呈し、街頭啓発出発式を行った。
県トラック協会が使用する宅配トラックにステッカーを貼り付け、県民の交通安全意識を高めてもらうもので、2年目の取り組み。ステッカーは40㌢×40㌢の大型で「横断歩道はSTOP歩行者優先」と大きく書かれている。同協会の会員4事業者のトラック後部に貼って県内各地の道路で運転者に対し啓発する。
式典には県トラック協会の阪本享三会長、㈱オプラスの上中崇司社長、佐川急便㈱和歌山営業所の樫原幸司所長、ヤマト運輸㈱の橋博一和歌山主管支店長、㈱和田物流の和田雅裕専務が出席。
県環境生活部の中村裕詞県民局長が「横断歩道を渡るとき、手を上げてアイコンタクトをする『サイン+サンクス運動』を実施しているが、歩行者への呼び掛けだけでなく、ドライバーへの呼び掛けも重要。多くのドライバーに啓発してほしい」とあいさつ。
県警本部交通部の山田守孝交通企画課長は「昨年、自動車関連団体が調査した『信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況調査』で本県は18・4%と全国ワースト5位だった。ステッカーを見て気付き、再確認して事故をなくしてほしい」と呼び掛けた。
阪本会長は「この運動を皆さんに伝えて1件でも事故がなくなるよう一丸となって取り組みたい」と決意表明し、白バイ2台が先導する中、4台のトラックが街頭啓発に出発した。
秋の交通安全運動期間中、街頭啓発や横断歩道における歩行者優先や飲酒運転の根絶、自転車保険の加入などを呼び掛けていく。