病床使用率40%下回る 新規感染者512人

和歌山県が16日に発表した新型コロナウイルスの新規感染者は512人(うち見なし陽性11人)で、前週の同じ金曜に比べ177人減った。2人の死亡が確認され、死者は累計238人。感染の減少傾向が続き、病床使用率は38・9%まで下がり、7月10日以来68日ぶりに40%を下回った。

新規感染者の保健所管内別内訳は、和歌山市201人、海南33人、岩出74人、橋本62人、湯浅31人、御坊42人、田辺45人、新宮24人。

亡くなったのは、和歌山市の90代女性と80代男性。80代男性は、自宅で倒れているのを家族が発見し、救急搬送で入院したが、すでに重篤な状況となっていた。

新規クラスター(感染者集団)の認定は3件。場所と感染者数は、661例目が和歌山市の有料老人ホームで入所者21人と職員15人、662例目は新宮管内の通所リハビリテーション事業所で利用者5人と職員6人、663例目は同市の障害者支援施設で利用者8人と職員3人だった。

直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、県全体が前日比19・1人減の453・0人で、23日連続で減少した。

県内の感染者は累計12万8011人。入院者数は212人、重症者は県基準で39人、国基準の該当者は3人、肺炎患者は66人。自宅やホテルでの療養者は2792人。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は、今週の感染状況はほぼ第6波のピーク時を下回ったとし、「このまま減少するか、再拡大するか、今が大事な時期だ」と述べた。3連休を迎え、再拡大を防ぐため、基本的な感染予防対策の徹底を改めて県民に呼び掛けた。