エスプールグローカル 県内進出で協定
行政サービスの外部委託事業などを展開する㈱エスプールグローカル(東京都千代田区、浦上壮平代表取締役)が和歌山県田辺市に拠点を開設することが決まり、9月30日、県庁知事室で進出協定の調印式が行われた。
同社は、東証プライム上場の㈱エスプールのグループ企業で、昨年12月に設立。全国に拠点となるBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)センターを8カ所持ち、マイナンバーカードや新型コロナウイルスワクチンに関する業務、各種証明書の予約受付など、多様な行政サービスをオンライン窓口やコールセンターなどで代行しており、150以上の市町村から業務を受託している。
田辺市では、中心的な商業施設「パビリオンシティ田辺」A館内にBPOセンターを設置し、来年3月の操業開始時には全国14カ所目のセンターとなる予定。3年間で正社員30人を含む35人(全て地元)を雇用する。
開設当初は、近畿圏の県外自治体の業務が中心となるが、同市や周辺自治体との交渉を進めており、地元の業務を地元で請け負い、近隣住民の利便性向上に貢献していく。
調印式には、同社から浦上代表取締役、佐久間雄介社長・執行役員が出席し、浦上代表取締役と仁坂吉伸知事、真砂充敏市長が進出協定書に署名した。
仁坂知事は「時代を先取りする素晴らしい企業に来ていただき、うれしい」、真砂市長は「市を挙げて歓迎する。末永くウィンウィンの関係を築いていきたい」と進出を歓迎。浦上代表取締役は「価値ある地元企業にいち早くなっていけるよう努力したい」と話した。