近大生が自主防犯団体結成 地域安全に貢献
近畿大学生物理工学部の学生による自主防犯ボランティア団体「KINDAI LINKS(キンダイリンクス)」が結成され、12日に和歌山県紀の川市西三谷の同学部で発足式が行われた。岩出署によると、学生による自主防犯ボランティア団体は県内で初めて。
キンダイリンクスは、学生らが住み、通学する同署管内の街(紀の川市、岩出市)で地域とのつながりを強め、地域全体で子どもや高齢者を見守り、安全・安心な街にしようとの思いから、岩出署の支援を受けて誕生。
同学部人間環境デザイン工学科4年生の堀田大樹さん(21)が代表となり、男女11人が参加した。
堀田代表は来年春に県警への採用が内定しており、発足式では「日頃から地域住民との距離を縮め、誰もが被害に遭うことのない安全な街をつくるべく、活動を実施したい」と力強くあいさつ。岩出署の井上英喜署長は「近大生が主体となって発足させたことに意義がある。地域ぐるみで警戒体制を強化したい」と期待を寄せた。
キンダイリンクスは、登下校時の小中学生らの見守り活動の他、駅や金融機関などでの街頭犯罪、特殊詐欺防止の啓発などに取り組む。