和歌山城に秋の便り キンモクセイ見ごろ
和歌山城天守閣の中庭のキンモクセイとギンモクセイがそれぞれ見頃を迎え、甘い香りで訪れた人を楽しませている。
城を管理している、和歌山市文化スポーツ振興財団の職員によると、1週間ほど前から咲き始め、ちょうど今が満開。特に高さ約4㍍のキンモクセイは例年に比べ花つきが良く、オレンジ色の小さな花弁が鈴なりに。天守二の門(通称・楠門)をくぐり、中庭に一歩足を踏み入れると、独特の甘い香りが迎えてくれる。
隣のギンモクセイは、高さ約3㍍。花弁の量や匂いは控えめだが、クリーム色の花に顔を近づけると柔らかい香りがふわりと漂う。その奥には、赤い実をつけた常緑樹のピラカンサもあり、小鳥が訪れてはついばみ、秋の実りを味わっていた。
遠足で訪れた園児らは「甘くて、お菓子みたい」と笑顔で秋の香りを満喫。2本のキンモクセイは、天候にもよるが1週間ほど楽しめるという。