知事選へ 共産の松坂氏が事務所開き
共産党は22日、任期満了に伴う和歌山県知事選(11月10日告示、27日投開票)に党公認で立候補予定の党県常任委員、元和歌山市議の松坂美知子氏(66)の事務所を、和歌山市西長町の県委員会に開設した。
党関係者や支援者ら約20人が出席。松坂氏は、仁坂吉伸知事が推進し、頓挫した県のIR(カジノを含む統合型リゾート)誘致について、「まだ終わっていない。火種を消し去って、二度と誘致に手を挙げない県政をつくる」と述べた。
「県政の役割は県民の福祉の向上にある」とし、子ども医療費の高校卒業まで無償化、学校給食費の無償化、国民健康保険料の均等割による子どもの負担をなくすことの「子育て支援三つのゼロ」や、中小企業支援、農林水産業の振興などの政策を強調。今回の知事選は、自民党型の政治から「県政を転換させていくチャンスだ」と訴えた。
知事選には、元衆院議員の岸本周平氏(66)=自民、立憲民主、国民民主、社民推薦=、政治団体「新党くにもり」元代表で元総務省職員の本間奈々氏(53)も立候補を表明している。