雇用維持など 和歌山商議所が市政に要望
和歌山商工会議所(勝本僖一会頭)は24日、和歌山市の2023年度予算編成を前に、市政に関する要望書を尾花正啓市長に提出し、意見交換した。
勝本会頭はじめ同商議所の産業別13部会、女性会の代表らが出席。全部会共通の要望として、中小事業者が長期化するコロナ禍の影響や物価高騰に伴うコスト負担増に対応できるよう、事業継続と雇用維持を図るための支援策などを講じるよう求めた。
各部会の要望では、工業排水の処理費用の負担軽減措置、資材価格の高騰に対応した公共工事予定価格の設定方法の見直し、JR和歌山駅東口の再開発、防災対策としての「ふじとトンネル」内のラジオ難聴対策の実施などがあった。
勝本会頭は、「地域経済を支え、雇用の確保を担っている中小企業・小規模事業者はますます厳しい経営状況に置かれている」とし、「実効性ある対策の実施を強く要望する」とあいさつ。尾花市長は、コロナ禍が続く中でも「保健所の機能などを落とすことなく、感染が増えても大丈夫な体制を維持しながら、経済を加速させていきたい」と述べ、受けた要望の中でも、以前から進展が乏しいものを中心に、対応を検討する考えを示した。