入館者400万人突破 開館40年の自然博物館
開館から40年を迎えた和歌山県海南市船尾の県立自然博物館(和田恵次館長)は10月28日、入館者数累計400万人を突破し、同日、記念認定書授与式が行われた。午後3時すぎ、400万人目となる紀の川市の新谷由稀乃(ゆきの)ちゃん(2)と母親の亜衣さん(29)、祖母の森脇晶子さん(55)が来館。職員らに祝福され、花束を受け取った。
1982年に開館した同館は、幅15㍍の大水槽をはじめ、100余りの水槽があり、県内で唯一飼育されているタチウオなど、約400種4500点の水生生物を見ることができる。
また、モササウルスの化石や昆虫、鉱物など約2000点の標本の展示も楽しめ、体験教室や観察会など、さまざまなイベントも開かれている。
分かりやすい説明書きや学芸員が直接、来館者に解説をしてくれるなど、学べる博物館として工夫が凝らされた展示が楽しめるのも魅力。県内外の小学生や園児の遠足、未就学児親子も多く訪れ、長く愛されている。
1990年に来館者数累計100万人を達成し、2004年に200万人、13年に300万人を迎えた。
記念式典で新谷さん親子は、80㌢の巨大くす玉を割り、和田館長(71)から、認定書や高さ約60㌢の特大きいちゃんのぬいぐるみ、博物館グッズ、入館招待券が手渡された。
母親の亜衣さんは「用事が終わり、寄ってみたら400万人目と言われびっくりした。たくさんの種類の魚がいて、子どもが喜ぶのでまた何度も来たい」と笑顔。由稀乃ちゃんは「カメやカニが楽しみ。きいちゃんを初めて見た。ぬいぐるみと一緒に遊ぶ」とはにかんだ。
和田館長は「きめ細かい展示が400万人達成につながった。感無量です。今後も学べる博物館として発展させていきたい」と喜んだ。