3年ぶり開催で大盛況 市高デパート

生徒が商品の仕入れから販売、決算まで手掛ける和歌山市立和歌山高校(六十谷、竹内伸之校長)の「市高デパート」が19日、同校で始まった。20日まで。

年1回行われてきた恒例のイベントだったが、新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった。9時の開場前から多くの人が並び、野菜、鮭、お菓子、せとものなど合計48店舗、約1000種類の商品は飛ぶように売れていった。

今回で46回目となる「市高デパート」は1977年に「市和商デパート」としてスタート。毎回1万人近くの人が訪れる人気のイベントとなっている。

開会式で竹内校長は「3年ぶりの開催で全校生徒初めての経験となりますが、心を込めて対応します」とあいさつ。

尾花正啓和歌山市長も出席し「誰も経験のない中、楽しい思い出をつくり、新たな歴史を刻んでほしい」と生徒を激励した。

朝8時半から並んだという同市の岡田庸子さん(75)は「鮭を買いに来た。1匹2500円で安い!」と笑顔。

手にいっぱいの荷物を抱えていた同市の古川久美子さん(52)は「お花、野菜、果物、おまんじゅうを買った。お買い得品がいっぱい」と買い物に大忙し。

ジェラート店で店長を務めていた太田陽さん(3年)は「こんなにたくさんの人が来てくれると思っていなかったので驚いている。売れ行きはまずまずで楽しい」と笑顔で接客していた。

デパート委員長の寺田椋太郎さん(3年)は「市高デパートが開催できるのは来てくれる人がいるから。来てくれた人みんなに満足してもらえるよう生徒全員で頑張るのでぜひ来てほしい」と呼び掛けた。

開催時間は午前9時~正午。

 

お買い得品を求め多くの来場者でにぎわう会場