困窮学生に食料 近畿大学校友会が支援
コロナ禍や物価高でアルバイト収入や仕送りが減り、困窮する学生たちを支援しようと、近畿大学の卒業生による同窓会組織「近畿大学校友会」は12日、和歌山県紀の川市西三谷の同大和歌山キャンパス内で食料品300セットを無償で配布した。
同校ではこれまでも、コロナ禍で経済的に困窮した1人暮らしの学生に食料品を配ったり、新型コロナに感染し自宅療養となった1人暮らしの学生に食材を届けたりして、学生を支援してきた。
この日の配布会では、校友会の役員を務める卒業生らが、金賞健康米や近大マグロ中骨エキス入りあおさのみそ汁など、近大関連商品を含む10種類の食材を学生に手渡した。
同大の学生で大阪府出身の平野桃花さん(22)は県内で1人暮らし。昨年よりはアルバイトの収入は増えたが、生活は依然として苦しいと話し、支援については、「食費が浮くのでありがたい」と笑顔。
校友会の中村雅行事務局長(50)は、卒業生と共に支援物資を配りながら「物価高で食材の購入を控える学生が多いと聞いている。少しでも生活の足しになれば」と話した。
同プロジェクトには、すでに配布された福岡、広島、東大阪、和歌山キャンパスの他に、奈良、大阪狭山などの全6キャンパス他で在籍する1人暮らしの学生5000人を対象に食料品を届ける予定。