ちゃんちゃんこ贈る 県和裁協会が高齢者に

和歌山県和裁協会(南敦子会長)の4人は15日、和歌山市神前のサービス付き高齢者向け住宅「ピースONE」を訪問し、入居者らにクリスマスプレゼントとして「綿入れちゃんちゃんこ」を贈った。

着物の仕立て業に就く約20人の会員からなる同協会では毎年、心と体ともにぬくもりを感じてもらおうと、会員らが着なくなった着物やウールを仕立て直してちゃんちゃんこを制作。福祉施設などを訪問し、手作りの綿入れちゃんちゃんこを贈っている。

今回は同施設の入居者19人に1着ずつ、心を込めて計19着のちゃんちゃんこを手作り。今回で378枚となった。

同日、同施設で贈呈式が行われ、同協会の南会長が山本大貴施設長にちゃんちゃんこを手渡すと、職員や入居者らが感謝を込めて拍手を送った。

入居者らは早速、色とりどりのちゃんちゃんこを着用。「きれい」「ぬくくなってきた」などとほほ笑み合った。入居者の一人、野田ヒデ子さん(95)も「うれしいどころやない」と満面の笑みでプレゼントを喜んだ。

山本施設長は「皆さんおそろいのちゃんちゃんこを着て、よく似合っていてうらやましい。本当にありがたい」と感謝。南会長は「心を込めて作ったので、少しの間でもお体が温まれば」と話した。

手作りのちゃんちゃんこに喜ぶ入居者

手作りのちゃんちゃんこに喜ぶ入居者