聖地認定でコラボ 和市とサマータイムレンダ
一般社団法人アニメツーリズム協会が毎年発表している「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」の2023年版に、『サマータイムレンダ』の舞台、和歌山市が認定された。24日からは、同作のキャラクターをデザインしたオリジナルコースターを市内飲食店で配布するキャンペーンも始まり、同作を生かした地域活性化にさらに期待が高まっている。
「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」は、世界で人気のアニメ作品を地方創生やインバウンド需要の創出に結び付けようと、同協会が18年から毎年発表。国内外のアニメファンの投票をもとに選ばれ、今回は88作品にゆかりの117自治体が認定された。
『サマータイムレンダ』は、市出身の漫画家・田中靖規さん原作の人気SFサスペンス。友ヶ島をモデルとした「日都ヶ島」を舞台に、夏の小さな離島で「影」が引き起こす事件の謎に、時間をループする主人公らが挑むストーリー。
アニメはシンガポール、タイ、台湾などアジア各地にも配信され、ファンを獲得しており、今後も各国への配信が予定されている。
ヒロインの小舟潮が市アニメ観光大使に就任し、マイナンバーカードやプレミアム付き商品券のPRに起用されるなど、市は同作を活用した市の魅力発信を進めている。
オリジナルコースターは、小舟潮や主人公・網代慎平ら主要キャラクターと市の名所などをデザインした全5種類。24日から市内17店舗で飲食した希望者に配布する。
さらに、作中に何度も登場する網代慎平特製カレーライスをレシピ化し、市内飲食店で提供する「慎平のカレーを食べよう!」キャンペーンを来年1月20日に開始予定。注文した人にはオリジナルステッカーをプレゼントする。対象店舗などは1月中旬に発表予定。
尾花正啓市長は「聖地の認定は非常にありがたい。世界的にも認められていって、大阪・関西万博に向けてもうれしいこと。アニメはサブカルチャーを越して、メインカルチャーになってきていると思う」と話した。
詳しい情報は市ホームページの「サマレン×和歌山市情報BOX」。