駒野さんと蹴り初め 地元の小学生ら交流教室

和歌山県海南市出身のサッカー元日本代表で昨季にJ3のFC今治を最後に引退した駒野友一さん(41)が3日、同市船尾の海南スポーツセンター・フットサルコートを訪れ、子どもたちと一緒に体を動かして交流を深めた。

子どもたちにサッカーの楽しさを知ってもらおうと、NPO法人ゆうゆうスポーツクラブ海南が主催する新春恒例イベント。17年前から始まり、ことしは県内各地の小学生約50人が参加した。

会場には神出政巳市長も駆け付け、「駒野さんに教わった子どもたちが海南、和歌山、日本の代表になって、活躍を期待したい」とあいさつ。駒野さんは子どもたちにトラップ(ボールを止めること)とドリブルの基本を指導した。子どもたちが失敗しそうになると「攻めやすい所にボールを止めることを意識して」とアドバイス。ミニゲームでは、駒野さんと息子の友春さん(11)を含む大人チームと小学1~2、3~4、5~6年生がそれぞれ10分間で対戦した。

教室に参加した黒江少年サッカークラブの堀内奏志(そうし)さん(11)は、「もっとサッカーのことについて質問したかった」、坂本光望(こもく)さん(9)は、「今後は、ボールを止めるスペースを意識してサッカーに取り組みたい」と笑顔を見せた。

駒野さんは、今季からサンフレッチェ広島アカデミー普及部コーチ(スクールコーチ)に就任。サッカー界の未来を担う子どもたちへの思いとして、「中学生になると体格やスピードが変化する時期。パス回しなどボールを持っている子に対してどれだけサポートできるかが、子どもたちのサッカー人生にとって大切なこと」と話した。

 

子どもたちとミニゲームを楽しむ駒野さん㊧