来館者200万人を突破 和歌山市民図書館

和歌山市民図書館(屏風丁)の累計来館者数が7日、200万人を突破し、節目となった親子連れに記念品が贈呈された。2020年6月5日の移転グランドオープンから947日目での達成となった。

200万人目となったのは、同市の地方公務員、山田晴彦さん(37)と妻の智代さん(38)、長男で8カ月の唯織(いおり)君の3人家族。同館の平井薫館長(52)から「読書のお供に」と紀州ヒノキで作ったコースターとマグカップが贈られた。

山田さん家族は、絵本などを借りるため、毎週のように同館を利用していると話し、「広くてきれい。プレイルームなどもあり、子ども連れでも訪れやすい」と笑顔。

同館は、湊本町から南海和歌山市駅直結の複合施設「キーノ和歌山」に移転。「TSUTAYA」を展開する、カルカチュア・コンビニエンス・クラブ㈱(CCC)が市の指定管理を受けて運営する。蔵書は約57万冊。一日平均2000人が利用し、21年9月18日には、来館者数100万人を達成した。

図書の貸し出し・返却などのサービスの他、未就園児の親子が利用できる子育て支援拠点施設、移民資料室や同市出身の小説家を顕彰する「有吉佐和子文庫」を併設。月平均40件ほどの館内イベントを開催するなど、地域に開かれた図書館として親しまれている。

平井館長は「今まで以上に地域に愛される図書館を目指し努力し、読書率を上げていきたい」と話している。

 

200万人目となった山田さん家族