智弁が優勝 エコノミクス甲子園地方大会

高校生が経済と金融の知識を競う「第17回全国高校生金融経済クイズ選手権(エコノミクス甲子園)」和歌山大会で、智弁和歌山高校3年の秦幸生さんと中西康太郎さんのチーム「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」が優勝し、2月に東京で行われる全国大会への出場権を獲得した。これまで県勢の全国大会優勝はなく、2人は「協力して優勝を目指したい」と意気込む。

エコノミクス甲子園はクイズ形式で金融経済の知識を楽しく学んでもらおうと、2006年度から認定NPO法人金融知力普及協会が実施。地方大会の和歌山大会(紀陽銀行主催)は昨年12月18日、3年ぶりにオンラインで開かれ、同校を含め県内3校、2人一組の6チームが参加した。

学内のポスターを見て出場を決意した2人。和歌山大会に向け、「積み重ねが大切」と大会用のテキストを一日1時間、2週間続けて毎日勉強したといい、秦さんは金融を、中西さんは保険の知識を重点的に学び、大会に挑んだ。

和歌山大会では、金利や投資、経済用語などを問う全50問が出題された。聞き慣れない用語に苦戦しながらも、中学時代から仲良しという2人は、「あうん」の呼吸と知識で早押しを制し、結果、150点満点中108点を獲得。見事優勝に輝いた。同校が優勝するのは4年ぶり、3回目。

19日に和歌山市冬野の同校で和歌山大会の表彰式が行われ、紀陽銀行の横山達慶取締役常務執行役員が2人に賞状と航空券型パネルを贈呈。

横山取締役常務執行役員は「(全国大会で)智弁学園ここにあり、を示してきてほしい」と2人を鼓舞した。

秦さんは「金融経済は普段ふれることのない、でも生活に欠かすことのできないもので、学ぶ良い機会になった」と笑顔。私立大学の政治経済学部へ進学する中西さんは「全国大会に向けた勉強も始めている。全国も頑張りたい」と気合十分に話していた。

全国大会は2月25日と26日の2日間にわたり東京で行われ、全国から勝ち上がった45チームが競う。優勝チームには、ニューヨーク・ボストン研修旅行が贈られる予定。

全国大会への切符を手に入れた秦さん㊨と中西さん㊧

全国大会への切符を手に入れた秦さん㊨と中西さん㊧