有吉佐和子の朗読劇 27日演劇大学公演迫る
和歌山城ホール演劇大学の公演「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が27日午後7時から、和歌山市七番丁の同ホール大ホールで行われる。同市出身の作家・有吉佐和子による名作を朗読劇で届ける。入場無料。
演劇大学は、市文化スポーツ振興財団が主催し、和歌山の演劇文化レベルの向上を目的に2007年に発足。プロの演出家を招き、演劇の基礎から指導を受け、学ぶことができる。今回は、学生、社会人、アマチュア劇団員らが参加し、17歳から74歳までの25人が出演する。
同作品は1970年に「婦人公論」で発表された有吉の短篇『亀遊の死』を、本人が戯曲化したもの。幕末、開港間もない横浜の遊郭を舞台に、伝説の花魁をめぐる喜劇。攘夷と開港の争いで騒然とする中、ひたむきに生きた人間たちの姿を描いている。
詳細は和歌山城ホール(℡073・432・1212)。