南高梅の商品発売 アサヒ飲料と県など連携

アサヒ飲料㈱は、和歌山県みなべ町の若手農業者でつくる「みなべ梅郷(ばいごう)クラブ」や県と連携し、南高梅の味わいを再現した新しい炭酸飲料「三ツ矢日本くだものがたり 和歌山県産南高梅」を開発。全国販売初日となった1月31日、関係者が県庁で会見を開き、商品をPRした。

県では、わかやま産品ブランドの向上と県産食材の認知度向上を目的に、食品メーカーなどに県産品の活用を提案している。

同商品は、みなべ梅郷クラブとアサヒ飲料が連携し、同社が手掛ける産地指定の国産果実を使った「日本くだものがたり」シリーズの第1弾として販売する。県産の南高梅果汁をベースに、ピューレ、発酵果汁、エキスを配合。梅の芳醇(ほうじゅん)な香りと自然な味わいが楽しめる炭酸飲料に仕上がっている。

同社は地域共創の取り組みの一環として、昨年末に県立南部高校の食と農園科の生徒とワークショップを実施。梅を生産、加工する現場を訪問し、南高梅産地の思いや取り組みを発信しようとポスターを作製するなどした。

この日行われたキャンペーンには、県食品流通課の山田幸太郎課長、アサヒ飲料近畿圏本部の藤田佳孝副本部長、みなべ梅郷クラブの前山拓海会長、南部高校の食と農園科生徒代表の横畑光洋さんが出席。商品の魅力をPRした。

前山会長は「和歌山県の梅産地、南部町の産地を守る取り組みや、南高梅を広く知ってもらいたい」と話した。12日に南部町清川の旧清川中学校で開かれる「UME―1フェスタin梅の里みなべ2023」の会場で、商品を配る予定だといい、横畑さんは「たくさんの人の思いが詰まった商品であることを伝えたい」と話した。

商品は450㍉㍑入り。184円。

 

商品の魅力をPRする生産者や高校生ら