春の香りに誘われて 風土記の丘で梅が見頃
和歌山市岩橋の県立紀伊風土記の丘で、梅が見頃を迎えている。
正門から階段を上ると、右側には梅と杏の交配種の豊後梅、左側には別種の梅のうす桃色の花が見られる。資料館から西約500㍍にある花木園にも梅が植えられ、直径12~17㍍の4基の円墳沿いでは紅梅と白梅25本ほどが競うように咲き誇り、梅の木にはメジロが蜜を求めて集まっている。
同施設によると、花木園の梅は、NTT和歌山支社が1990年に電話事業100周年記念に植樹したもので、施設の職員は「今は8分咲きで、来週にはピークを迎えるのはないか」と話している。
市内の最高気温が12・9度となった17日には多くの人が散策に訪れ、梅の花の前で足を止める人の姿も見られた。
岩出市からハイキングに訪れたという女性(67)は「梅の花と香りで元気をもらいました」と笑顔で話していた。