三光会に優秀賞 介護労働安定センター表彰

医療法人三光会(和歌山市粟)が、2022年度「介護労働安定センター全国表彰」の優秀賞に選ばれた。同法人が運営するサービス付き高齢者向け住宅「メゾン・ド・シンフォニー」でこのほど、授与式が行われ、同センターの小野晃理事長(68)から同法人の三木保史理事長(70)に表彰状とトロフィーが贈られた。

同センターでは2020年度から、介護労働者の福祉の増進と魅力ある職場づくりを目指し、雇用管理改善などに優れた事業所や、地域活動などで地域に貢献・評価されている事業所、他の模範となる事業所に対し、理事長賞としての表彰を行っている。

3年目の今回は、全国の各支部が計45事業所を推薦。ICTを活用した職場改善や人材育成に優れた成果を出した事業所が多く選出され、富山県の事業所が最優秀賞、同法人を含む1府10県の事業所が優秀賞、その他33事業所が支部賞を受賞した。

同法人は、同センター和歌山支部(久世裕一支部長)が毎年6月から半年間にわたって開講している「介護労働実習」の実習先の一つでもあり、10年ほど前から同センターの助言を受けながら介護事業所の大きな課題の一つである「職員の早期離職防止対策」に取り組んできた。

新人職員への指導担当の配置や教育、新人職員が孤立しないように先輩から声掛けをする環境づくり、コミュニケーションの重要性を理解して年に2回の面談を行うシステム作り、有給休暇を取得しやすくする環境改善の推進などが高く評価され、優秀賞に輝いた。

三木理事長は「事業所として大変名誉あるこの賞に恥じないよう、今後も職員みんなでコミュニケーションを取りながら和気あいあいと楽しい職場をつくっていきたい」と受賞を喜び、小野理事長は「素晴らしいモデル事例として、全国に広く発信していきたい」と話した。

表彰状を手に三木理事長㊨と小野理事長

表彰状を手に三木理事長㊨と小野理事長