トルコ支援へ 児童が義援金を和市に寄託
トルコ南東部を震源とする大地震の被災者を支援したいと、和歌山市砂山南の砂山小学校の児童らが学校や地域で募金活動を行い、集めた25万7123円を和歌山市に届けた。
募金活動の中心を担ったのは同校の児童会メンバー。2月13日から活動を始め、学校で児童や教職員、保護者に募金を呼び掛けた。また、学校に隣接する砂山連絡所にも募金箱を設置。活動の輪は地域にも広がっていった。
和歌山市役所を訪れた5、6年生の児童会の代表9人が尾花正啓市長に募金箱を手渡した。
尾花市長は「皆さんが集めた義援金をしっかりと届けたい」と感謝。
6年生は昨年12月、修学旅行で串本町を訪れ、大島のトルコ記念館を訪問。トルコの軍艦・エルトゥールル号の遭難事故をきっかけに、トルコと日本の交流が始まったことなどを学習したという。
児童会では、地震の一報を聞いてすぐに、自分たちができることはないかと模索し、募金活動を決めた。自作した募金箱には、トルコと日本の国旗を描き、手を取り合うイラストで2国間の絆を表現したという。
児童会の加藤瑛太会長(6年)は「日本とつながりが深いトルコの困っている人を助けたいという気持ちで始めた」とし「地域の人も協力してくれ、自分たちが地域の人たちに支えてもらっているということも実感した」と笑顔で話していた。
児童が集めた募金は、市を通じて駐日トルコ共和国大使館に届けられる。