夢舞台で大声援を 智弁応援団が練習に熱

4年ぶりの声出し応援が可能となった春の甲子園。センバツ開幕まであと4日に迫った14日、出場する智弁和歌山高校の応援団、吹奏楽部、チアリーダー合同の全体練習が和歌山市冬野の同校グラウンドで行われた。

中学1~3年、高校1~2年の計約1000人が参加。智弁の応援団とチアは春のセンバツや夏の選手権大会のために結成され、ことしもセンバツ出場が決まった当日から活動を開始。今回は応援団17人、チア22人、常設の吹奏楽部77人がアルプススタンドから智弁ナインを後押しする。

全体練習では、生徒会7人が手製のボードで全校生徒に合図を送り、吹奏楽部の「アフリカンシンフォニー」、「ミラクルショット」、「エル・クンバンチェロ」、「ジョックロック」、「ファンファーレ」の演奏に合わせて声出し応援の練習を行った。当日は、約10曲を披露する。

声出し応援は復活したが、今大会はマスク着用が条件となっている。生徒会長の花谷明誠さん(17)は、「マスクをしているとは思えないぐらいの声量で野球部にエールを届けたい」と意気込む。

チア部の持ち味は、激しい振り付けの中でも笑顔を絶やさないこと。リーダーの山本優希さん(17)は「緊張するけど、もっとランニングやストレッチを重ねて応援を精いっぱいできるようにしたい」と笑顔で話した。

全校生徒の中でよく通る声援を響かせた応援団の神保孝成団長(17)は、「声出しは入学してから初めて。アルプスでも精いっぱい応援したい」と張り切っている。

吹奏楽部の小谷俊介部長(16)は「久しぶりに全校生徒が声を出して応援できたので、感動しました。これが甲子園で聞けると思うと楽しみです」と話していた。

 

笑顔を絶やさず演技するチア部員ら