ひいなの湯、萬波が受賞 県おもてなしの宿
優れたおもてなし力を誇る宿泊施設をたたえる和歌山県の「『和みわかやま』おもてなしの宿アワード2022」の最優秀賞受賞施設が発表され、旅館部門で和歌山市加太の「加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯」と同市新和歌浦の「和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT日本スタイル」、ホテル部門で白浜町の「ブランシェット南紀白浜」、小さなお宿部門で同町の「源泉かけ流し湯宿長生庵」が選ばれた。
同アワードは2016年度に始まり、コロナ禍で3年ぶりに実施。5回目の今回は旅館部門に8施設、ホテル部門に3施設、小さなお宿部門に2施設、計13施設の応募があった。県から委託を受けた専門事業者の覆面調査員が宿泊し、接遇や料理、施設環境などの総合的なおもてなし力を数値で評価。
本紙エリアの「加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯」は、旅館に入るとすぐ目に飛び込んでくるお雛様、明るい和のエントランス、素足で館内を歩くコンセプト、名前入りのお品書き、充実した料理など「楽しみ感」をたくさん味わうことができた点が評価された。
「和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT日本スタイル」は、アロマの良い香り、料理の見栄えや味、エレベーター内のウェルカムメッセージ、和歌の浦が一望できる露天風呂、フリードリンクのスペースの用意など「おもてなし」や「くつろぎ感」を十分に得られる点が高評価だった。
表彰式は16日、県庁で行われ、県商工観光労働部の小路哲生観光局長が「この賞を一つのフックにして、県外から来ていただけるように発信していきたい」とあいさつ。出席した3施設の代表者に記念プレートを贈った。
17年度以来、2度目の受賞となった加太淡嶋温泉大阪屋ひいなの湯の若女将、利光真希美さんは「細かいご指摘を頂いたので今後の課題として、さらに素晴らしいおもてなしをできるよう精進していきたいです」とほほ笑んだ。
和歌の浦温泉 萬波MANPA RESORT日本スタイルの坂口宗徳代表取締役は、念願だったという初受賞に「うれしいです」と笑顔。「連続して頂けるように頑張っていきたい」と意気込んだ。