紀の川市に新工場 エンプラ製造コテック

強度や耐熱性に優れたエンジニアリングプラスチック(エンプラ)をリサイクルで製造している㈱コテック(大阪府堺市南区、辻野秀雄社長)は、紀の川工場(和歌山県紀の川市北勢田)の隣接地に新工場を増設する。

県企業立地課によると、同社は、独自のリサイクル技術によって高品質のリサイクルエンプラを国内外の市場に供給。環境問題に取り組む企業の増加に伴い、リサイクル財の需要が拡大していることから、エンプラよりも耐熱性や難燃性、耐薬品性に優れたピーク樹脂、フッ素樹脂などのリサイクルスーパーエンプラの製造に特化した新工場の建設を決めた。

スーパーエンプラは、軽量化が求められる電気自動車のバッテリー周辺部材などに利用され、今後さらなる市場拡大が見込まれている。

新工場は北勢田ハイテクパーク内に建設し、敷地面積5970平方㍍、延べ床面積1800平方㍍。3年間で正社員16人の雇用を予定し、建物と設備などに8億8900万円を投資する。2024年10月の操業開始を予定している。