告示から党幹部続々 衆院和歌山1区補選

衆院和歌山1区補選は、県庁所在地の議席を巡る県にとって重要な選挙であると同時に、現政権の中間評価として全国的に注目度が高い、衆参5補選の一つでもある。勝敗は岸田文雄首相の解散戦略にも影響するとされ、告示から各陣営が党幹部を投入する総力戦の様相を見せている。各候補の出陣式と初日の動きは次の通り。

門博文候補は、午前9時からJR和歌山駅前で出陣式を行った。自民党県連所属の国会議員4人全員がそろい、党本部からは森山裕選対委員長が激励に駆け付けた。過去4回、1区で門候補と戦った岸本周平知事、推薦を受ける公明党の国会議員も応援演説を行った。第一声を終えた門候補は、支援者の拍手を背に選挙カーで出発。初日は和歌山市内北部を中心に各地を回り、街頭に立った。

林佑美候補は「維新グリーン」に身を包み、午前10時から和歌山市役所前で出陣式を行った。約100人の支援者が集まる中、応援に駆け付けた馬場伸幸党代表をはじめ、一人ひとりと笑顔でグータッチを交わした後、選挙カーで街宣に出発。初日はJR和歌山駅前やスーパー前などの街頭に立ち、3人の子どもを育てる当事者として、子育て支援政策に対する自身の思いなどを有権者に訴えた。

国重秀明候補は、午前9時半から和歌山城公園前交差点付近で第一声を上げ、穀田恵二党国会対策委員長、社民党県連の東山昭久代表らが応援のマイクを握った。演説後、支援者一人ひとりとグータッチを交わすと、選挙カーに乗り込んで遊説に出発。午前は七曲市場付近をはじめ、西浜や和歌浦、高松地区などを街宣し、スーパーの前、県庁正門前などで街頭演説を実施。午後も各地を回った。

山本候補は告示日の朝に東京から和歌山入り。県庁で立候補を届け出た後、午前10時から県民文化会館前で演説を行った。その後は市内数カ所を巡り、東京へ戻った。今後の選挙期間中、和歌山に来る予定はなく、事務所も設けず、東京からSNSやインターネットで20~30代の若い世代に支持を訴えていく。これまで参院選に3回立候補し、いずれも落選。衆院選への挑戦は今回が初めて。

頑張ろうコールで気勢を上げる陣営

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