災害時の施設利用で 和歌山市と医大が協定
和歌山市と県立医科大学(宮下和久理事長)は18日、災害時の施設利用に関する協定を締結した。市中心部に位置する同大薬学部伏虎キャンパスの施設を、災害時に物資集積拠点として提供する内容で、より円滑な災害対応が期待される。
市中心部の城北、本町、雄湊地区などには、避難所や福祉避難所、臨時へリポートなどの防災拠点が集中。同キャンパスは津波浸水想定区域外にあり、接続する周辺道路は緊急輸送道路に指定され、緊急車両の通行を確保するため、最低限のがれき処理などが優先的に行われる。
災害時、同キャンパスが水や食料など支援物資の集積拠点となることで、迅速な供給などに貢献するとみられる。
締結式は市役所で行い、尾花正啓市長と宮下理事長が協定書に署名した。
尾花市長は「災害時にいかに効率的に支援物資を届けるかは喫緊の課題。伏虎キャンパスに物資を集積できるのは大変ありがたい」と感謝。宮下理事長は「大学の使命として、県民・市民の災害時の安全の一端を担わせていただくことは意義深い。今まで以上に市と連携して、市民の安全のためにできることをしていきたい」と話した。