連携し特殊詐欺防ぐ コンビニ従業員に感謝状

特殊詐欺を未然に防いだとして、和歌山県の海南署(中岡隆署長)は18日、ローソン海南東インター前店のパート職員、魚谷美妃さん(45)と奥田むつみさん(59)、他1人の計3人に感謝状を贈った。

同署によると、ことし2月12日午後4時半ごろ、80代の男性がプリぺイドカード7万円分を購入しようと同店を訪れたという。

魚谷さんはレジに来た男性が「7万円プリペイドカード」などと話したことから「詐欺では」と思い、購入理由を尋ねたところ「パソコンがウイルスに感染したようでサポートセンターに連絡したら、プリペイドカードを購入するよう言われた」と話した。

魚谷さんは奥田さんらに報告し、男性に警察に相談するよう説得。その後、男性が同署に電話したことで被害を未然に防ぐことができたという。

魚谷さんは「男性に声をかけていいものか戸惑ったが、話を聞いてくれ被害を食い止めることができた」と話し、奥田さんは「近隣店舗で情報を共有していた。スタッフやグループの連携があって防ぐことができた。被害に遭わず良かった」と笑顔だった。

中岡署長は「男性を説得してくれ、警察に連絡するよう促してくれて良かった。ありがとうございます」と感謝を述べた。

中岡署長㊨から感謝状の贈呈を受ける魚谷さん㊥、奥田さん

中岡署長㊨から感謝状の贈呈を受ける魚谷さん㊥、奥田さん