えび祭りも題材に 近鉄で嶋田幾雄さん絵画展

フランスやイタリアなどを旅し、明るい色彩で表現する兵庫県芦屋市の画家・嶋田幾雄さんの展覧会が31日から6月6日まで、和歌山市友田町の近鉄百貨店和歌山店5階画廊で開かれる。

嶋田さんは1948年熊本県玉名市生まれ。68年、大阪の市川絵画研究所に学ぶ。75年にはフランスに滞在し、パリで開催されるサロン・ドートンヌに出品。翌76年、南仏のコートダジュール国際絵画展受賞、ドービル国際絵画展招待出品する。98年にバルセロナ国際絵画展招待出品。これまでにフランスの他、スペインやギリシャ、トルコなどを取材。国内では71年から84年にかけて旺玄会展に出品し、受賞を重ねる。その後、絵本『だるま』『しゃりほつ』を出版。現在は全国各地の百貨店画廊で個展を開催するなど、活動の幅を広げている。

今展は「生きる歓び・平和へ」がテーマ。取材旅行の中から、地中海の風景を中心に油彩画約25点と水彩画10点を展示。現地に暮らす人々が伸び伸びと描かれ、声や物音までもが伝わり、見る人を明るい希望で包み込むような作品が並ぶ。

また、嶋田さんの妻の出身地である和歌山市加太の加太春日神社の例祭「えび祭り」を描いた作品も並ぶ。今回展示される作品の中で、唯一の日本の風景作品。

やぐらの上で2頭の獅子が勇壮に舞う姿が色鮮やかに描かれている。

午前10時から午後6時半(最終日は3時)まで。嶋田さんは3、4日に来場予定。問い合わせは同店(℡073・433・1122)。

嶋田さんの「加太のえび祭」

嶋田さんの「加太のえび祭」