月亭八方さん 55周年記念し県文で公演

上方落語家の月亭八方(75)が芸能生活55周年を記念した「八方の楽屋ばなし」を近畿6カ所で公演。7月1日午後1時半から、和歌山市小松原通の県民文化会館小ホールで開く。これまでの半生、芸能生活を振り返った自叙伝的落語や、昭和芸人の楽屋話をふんだんに披露する。PRでわかやま新報を訪れた八方さんに、公演の意気込みなどを聞いた。

八方さんは大阪市生まれ。1968年に月亭可朝に入門。「僕の芸能生活をひと言で表現すると、『気楽』。まるでドライアイスの煙のように緩やかな流れが55年続いている。ある意味幸せだったかも」と振り返る。

「日本全体が貧しい時代に6人きょうだいの末っ子に生まれ、ごく普通に育ち、苦労も挫折も、どん底の経験もなく、中途半端なところで生きてきた」と八方さん。

今回の公演では、そんな穏やかな芸能生活の中で出会った個性豊かな人たちとのエピソードを紹介。コンプライアンスを重んじる現在では考えられないような出来事や、テレビでは流せないような昭和の芸人たちの、はちゃめちゃな楽屋話を、ふんだんに聞かせてくれるという。

八方さんは「和歌山は近畿の楽屋という感じがする。歴史や見どころがいっぱいあり、しゃべりたくなることがいっぱいあるが、前面には出ない。そういう和歌山で羽を伸ばしていっぱいしゃべりたい」と意気込む。

出演は、なるみ、月亭八光、ゲストに間寛平、村上ショージを迎える。

チケットは3500円。販売はチケットぴあ(Pコード:518-820)、ローソンチケット(Lコード:55430)、FANYチケット(℡0570・550・100)、県民文化会館(窓口販売のみ午前9時~午後9時)。

 

公演をPRする八方さん