短冊サイズの美術展 県ゆかりの70人が出品

和歌山在住、出身など県にゆかりのある60歳までの若手・中堅美術家によるチャリティー展「たんざく展」が7月3日まで、和歌山市広道のギャラリーTBで開かれている。

主催はたんざく展実行委員会。7月7日の七夕にちなみ、作品は全て短冊のサイズ(76㍉×364㍉)。ゲスト4人を含むアーティスト70人が参加し、絵画、版画、書、写真、工芸、イラストなどさまざまな美術ジャンルの作家の作品約130点が並ぶ。

和歌山市の画家・山下真央(まな)さんは、ダイナミックな波を3連の作品で表現。ゲストで画家・絵本作家の齋藤将さんは、まるで動き出しそうなパンダやウサギの作品を出展している。

それぞれの作家が独自の感性で切り取った動物や人物、花などが描かれた作品を、来場者は真剣に見つめており、大阪から来場した40代女性は「このサイズだからなのか、かわいい作品ばかり」と笑顔で話した。

たんざく展の呼び掛け人で、同市の洋画家・土井久幸さんは「作家は普段とは違うサイズに挑戦しているので、いつもとは異なる作品になっている。和歌山で見ることができない人の作品もあるので、ぜひご覧ください」と呼びかけている。

展示作品は一部を除き購入することができ、地域文化のイベントが数多く開催される県のシンボル「和歌山城公園」に寄付するとしている。

午前10時から午後5時(最終日は4時)まで。問い合わせは実行委(℡073・460・5521)。

 

70人の作家の多彩な作品が並ぶ会場