さらなる力作を 市展7部門の入賞者表彰
第71回「和歌山市美術展覧会」(市展)の表彰式が9日、七番丁の和歌山城ホール4階大会議室で行われ、7部門の入賞者に表彰状が贈られた。
市展は、市などが主催する県内最大規模の公募美術展。日本画、工芸、いけ花、書道、洋画、写真、彫塑の7部門に、一般の他、無鑑査・招待などを含め今回は416点の応募があり、54点が入賞した。展覧会は同ホールの展示室で、先月28日から四つの会期に分けて開催。残るは2会期で、12日から17日まで洋画、19日から24日まで写真・彫塑の作品の展示を予定している。
式には約40人の受賞者が出席。尾花市長は「これまでの2会期を見せていただいたが、驚くほど素晴らしい作品ばかり。皆さまには受賞を契機に、さらに到達点は高くなるかと思いますが、力作を生み出し、一層ご活躍いただけることを願っています」とあいさつ。尾花市長、戸田正人市議会議長、阿形博司市教育長らが、各部門の入賞者に表彰状と副賞の盾を手渡した。
写真部門で市長賞に輝いた和歌山信愛高校3年生の井澤里映(さとは)さん(18)は「学校の帰り道に公園で撮った何気ない写真で評価を頂き、とてもうれしい。今しかない高校生活で、これからも、ささやかなことや、『今この瞬間』を大切に写真で残していきたいです」と喜びいっぱいに話した。