国交相表彰の砂山バンマツリ 尾花市長に報告
花と緑の愛護に顕著な功績のあった民間団体を緑化推進活動の模範として表彰する、第34回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を受賞した和歌山市のNPO法人砂山バンマツリ(樫原雅忠代表理事)の役員が14日、市役所の尾花正啓市長を訪問し、受賞を報告した。
同NPOは、同市砂山地区で地域の緑化・美化などを通じた「住みよいまちづくり」を目指し、住民有志により2013年に設立された。
地区の公園への花植えや遊具の設置、水軒川の河川敷への桜やハナミズキの植樹とその維持管理、遊歩道の整備、草刈り、不法投棄のパトロールなど多彩な活動を続け、住民が憩い、安全で健康に暮らせる環境づくりを進めてきた。
また、地区住民や近隣企業と協力し、大規模な清掃活動「水軒川クリーン大作戦」を継続するなど、地域の景観美化にとどまらず、地区の各種団体などとネットワークをつくりながら、コミュニティーの活性化に取り組んでいる。
団体名のバンマツリは、常緑低木で、花は咲き始めの紫色から徐々に白に変化し、ジャスミンに似た爽やかな芳香がある。地区内に元々あったのを団体のシンボルとし、植樹も行っている。
今回の国交相表彰は、6月3日に福岡県北九州市で開かれた「全国『みどりの愛護』のつどい」の中で、秋篠宮皇嗣ご夫妻が出席する会場で表彰式が行われ、樫原代表理事(78)が全国88の受賞団体を代表して、斉藤鉄夫国交相からの感謝状を受け取った。
市役所には樫原代表理事、宮井旬子副代表理事、宮井三起理事、木村博至理事の4人が訪問。表彰式の様子や最近の活動状況について説明を受けながら歓談した尾花市長は、「地域でありとあらゆる活動をされており、表彰は市としても大変うれしい」とたたえ、「全国『みどりの愛護』のつどい」が来年、市内で開かれることから、「来年に向けて、指導的な立場で活動していただきたい」と述べた。
樫原代表理事は、表彰式で秋篠宮ご夫妻から「次の世代、未来のために考えて活動されているのですね」との言葉を受けたことが印象深く、励みになったとし、「大事なことは元気に楽しく活動すること。地域の各種団体と連携し、ネットワークをつくってパワーアップしながら、活動する人が一人でも増えるよう、組織をつなげる役割をしていきたい」と話していた。