鈴木屋敷の貴重な写真も 海南で「じまん展示」

和歌山県の海南市下津図書館マルチルームで9月24日まで、同市の鈴木屋敷を取り上げた「海南市のじまん展示」を開いている。

同館では毎年、テーマを変えて海南の郷土に関する事物を紹介。今回は、復元工事が完了し、4月から一般公開が始まった「鈴木屋敷」をテーマに、地元の人も知っていそうで知らないような屋敷の歴史や鈴木姓のルーツなどの他、復元前後を見比べられる写真も約50枚展示されている。

中には、江戸時代に編さんされた文献『紀伊国名所図会』に登場する「鈴木三郎の宅」と同じ構図で撮った写真も展示。同館の職員が一般公開の前に許可を得て、同展のために庭園から屋敷を撮影したもので、貴重な一枚となっている。

関連書籍も約30冊並べられ、貸し出しもできる。また、同屋敷の利用案内もあり、同館の南方貴美子さんは「この展示で鈴木屋敷に興味を持ってもらい、実際に訪れてもらえれば」と期待する。

平日午前10時~午後6時半。土日祝日は午前9時~午後5時。毎週月曜休館。8月25日は館内整理のため休館。

問い合わせは同館(℡073・492・4489)。

復元前後を見比べられる写真も並ぶ

復元前後を見比べられる写真も並ぶ