新品種として登録 紫色のスターチス

 県は16日、県農業試験場暖地園芸センター(御坊市)で育成したスターチス「紀州ファインバイオレット」と「紀州ファイングレープ」の2品種が種苗法に基づいて新品種として登録されたと発表した。登録されると、「育成者権」が得られ、独占的に育成することができる。

 県はスターチスの生産量で日本一といい、特に日高地方で有名という。同センターが育成した品種のうち、現在、同品種も含めて5つが新品種に登録されている。スターチスのメーンカラーである紫色での登録は初めて。

 「ファインバイオレット」は濃い青紫色で、「ファイングレープ」は紫色、2品種とも長持ちするという。出荷時期は、11月~春ごろ。市場では1本40円ほどで出荷され、花屋の店頭では100円台で販売されるという。

 県農林水産総務課研究推進室は「長持ちするため、仏花や、家庭で飾ったりするのに用いられます。生産性に優れており、産地の強化にもつながるのでは」と話している。