地方企業の先輩に聞く 県内企業と学生交流会
就職活動を始める学生に県内企業について知ってもらおうと、和歌山県は21日、和歌山市七番丁の和歌山城ホール4階大会議室で「和歌山県内企業の先輩社員との交流会&企業研究フェア」を開催。2025年以降に卒業予定の大学生や専門学生ら18人が参加した。
県内企業で働くことの魅力などを知ってもらい、県内への就職につなげようと企画。「就活生を応援する好印象身だしなみ講座」では、花王グループカスタマーマーケティング㈱の講師が、身だしなみとおしゃれの違いについて解説した。男性はヘアセットの実践も行い、女性は好印象に見える化粧の方法などを学んだ。
同市出身で、佛教大学教育学部3年生の藤社くるみさん(20)は、「チークの塗り方や眉毛の描き方など、普段あまり意識しないところまで学べた」と笑顔。講師を務めた浜口佳哉さん(58)は、「身だしなみを整えて、自分に自信を持って就職活動を進めてほしい」と話した。
交流会には、㈱オークワや菱岡工業㈱など、県内企業9社が参加。学生3~4人と社員1~2人が一つのテーブルを囲み、業務内容や仕事のやりがい、就職活動の進め方などについて談話した。企業研究フェアでは、企業のブースを学生が自由に訪問し、社員にさまざまな質問をした。
交流会と企業研究フェアに参加した、紀陽銀行人事部の豊原諒子人材開発担当(31)は、「地元企業が何をしているのかを知ってもらえたら」とし、県労働政策課就業支援班の南佳樹副主査は、「県内企業の魅力を知り、就職先の選択肢の一つに入れてもらいたい」と話した。