トランスコスモスの森 保全活動へ調印式

和歌山県が企業などに県内の森林保全への協力を呼び掛けている「企業の森」事業に、コールセンターなどのアウトソーシングサービスを展開するトランスコスモス㈱が参加し、県庁で7日、同社と県、活動地域となる有田川町の3者による森林保全・管理協定の調印式が行われた。

同社は東京都豊島区に本社があり、和歌山市黒田に拠点施設の「MCMセンターわかやま」を設置している。

企業の森では、有田川町彦ケ瀬の民有林2・27㌶を「トランスコスモスの森」とし、来年春から間伐などの保全活動を行う。活動期間は10年間で、現場の管理は金屋町森林組合に委託する。

調印式は知事室で行われ、同社代表が署名済みの協定書に岸本周平知事と中山正隆町長が署名し、同社の松原健志取締役副社長執行役員が立ち会った。

松原副社長は「CO2削減や環境問題には全社的に取り組んでおり、企業の森の事業はマッチしている」とあいさつ。岸本知事は「脱炭素の新しいパラダイムで和歌山がトップを走りたい。一緒に活動していきたい」と話した。

トランスコスモスの森を含め、企業の森の参加企業・団体は93、活動場所は107カ所(311・74㌶)となる。

 

協定に調印した(左から)岸本知事、松原副社長、中山町長