和工が同点引き分け マスターズ花園
高校ラグビーOBチームによる交流大会「マスターズ花園」が東大阪市花園ラグビー場で行われ、8日に和歌山県代表として出場した和歌山工業高校は、岩手県の黒沢尻工業高校チームと対戦し、10対10の同点引き分けとなった。
和工ラグビー部は創部から76年の歴史があり、24回の全国大会出場を誇る強豪。かつて聖地「花園」を目指し戦った40歳から63歳の元ラガーマン50人が集結した。
同大会には全国から18チームが参加。出場するのは、前半20分は55歳以上、後半30分は40歳から54歳に分けられ、入替選手の再出場可能など特別ルールが設けられている。
試合は、ともに1947年創部の公立工業高校同士の対戦。前半で黒沢尻工にトライ、ゴールを決められ先制点を取られたが、後半10分、栢本和哉選手(53)がゴール正面のペナルティゴールを決め、3対10に。なんとかトライを奪いたい和工は、相手キックをキャッチした橋脇和伴選手(45)が好走し、橋脇正典選手(41)、雑賀功詞選手(51)とつなぎ、最後は神保勝也選手(46)が相手を振り切り、左隅にトライ。難しい角度のゴールキックだったが、元日本代表の栢本選手が見事に決め、10対10の同点となった。その後10分間、両チーム懸命の攻防で一進一退を繰り返したがノーサイド。
陰山逸朗主将(61)は「昨年は敗戦、ことしは引き分け、来年こそは勝利をつかみにいきます」と話し、メンバーと来年の勝利を誓い合った。