すっきりとした新酒に 中野BCで初仕込み
和歌山県海南市藤白の酒造会社、中野BC㈱(中野幸治社長)で17日、新米を使った純米酒「超久」の初仕込みが始まった。
武田博文杜氏(とうじ)をはじめ、蔵人8人が蒸し上がった五百万石の酒米285㌔を運び出し、タンク(容量1万㍑、直径2㍍、深さ2・5㍍)に酒米と米麹(こうじ)、水などを入れ、3㍍の棒状の道具「櫂(かい)」を使って混ぜる「初添え」を行った。
武田杜氏(53)は、ことしの米は、夏の気温が高く硬い印象があるとし、「よりすっきりした新酒が味わえる。食中酒として煮物などの食事と一緒に楽しんで飲んでください」と話した。
純米酒「超久」は、シーズンの一番最初に仕込む酒で、口に含むとフワッと香りが膨らむ味わいが特長。海外の品評会でも数々の賞を受けている。
同商品は一升瓶換算で約4000本を仕込む。11月中旬には初搾りを行い、純米酒「超久」の新酒、生原酒として11月20日に全国に出荷する。