広瀬伏虎がA級優勝 和市学童西お別れ大会

「第29回和歌山北ロータリークラブ杯争奪西支部お別れ野球大会」のA、C級決勝が23日、和歌山市西浜の雑賀球場で行われた。A級では、広瀬伏虎スピリッツが藤本悠平選手(12)のサヨナラ適時打で宮前少年野球クラブを3―2で破り、優勝を決めた。C級も広瀬伏虎が宮前を3―1で下した。

◇A級決勝

宮前
広瀬伏虎 1x

◇C級決勝

宮前
広瀬伏虎 ×

 

和歌山市軟式野球連盟学童部西支部(谷村晃生支部長)が主催する大会で、現在の6年生にとって最後の大会となった。広瀬伏虎、宮前、雑賀和歌浦ベースボールクラブ、高松少年野球クラブ、今福吹上少年野球クラブ、砂山少年野球クラブ、名草少年野球団が参加。A級は今福吹上と砂山が連合を組み計6チーム、C級は今福吹上・砂山・名草、雑賀和歌浦・高松が連合の計4チームによるトーナメント形式で行われた。

A級決勝で広瀬伏虎は1回裏、上野山の右本塁打で1点を先制。対する宮前は3回表、木村が三塁打を放ち、長尾の二ゴロの間に同点に追い付いた。さらに5回表、先頭の木村が左安で出塁すると、中元の投犠や長尾の右前打などで1死二、三塁として、渋谷の左犠飛で1点を勝ち越した。

直後の5回裏、広瀬伏虎は小池の左前打や四球などで1死一、二塁として、悪送球で同点に。さらに2―2で迎えた6回裏、2本の安打と四球などで2死満塁の好機をつくると、藤本が中前に適時打を放って試合を決めた。

サヨナラ打を放った広瀬伏虎の藤本選手は「チームのために貢献できてうれしい」とし、「チームのみんなと野球をできて楽しかった。(同級生は)喜び合える最高の仲間」と笑顔だった。

宮前の竹川嵐(らん)主将(11)は「悔しいが、これまでの練習の成果を発揮して良い試合ができた」と話し、「みんなと中学で離れても頑張りたい」と意気込んだ。

広瀬伏虎の上野山陽二監督(43)は、藤本選手のサヨナラ打を「チームが一つになったヒットだった」と振り返り、上野山監督、宮前の浜端秀明監督(53)ともに、卒団生の今後の健闘を祈った。

北ロータリークラブの福田玉緒会長はA級決勝について、「選手と応援が一丸となり、両チームがよく頑張っていた」と強調。6年生に対し、「学童野球で培った精神や素直さを忘れずに、引き続き何かに熱中してほしい」と願った。

谷村支部長(50)は「最後の大会で勝ちたい気持ちが伝わってきた。これからもこの気持ちを忘れずに、何事にも全力で取り組んでほしい」と話した。

A級の優勝、準優勝のメンバーは次の皆さん。

【広瀬伏虎スピリッツ】代表者=小西隆文▽監督=上野山陽二▽コーチ=保田光紀、古味山正典、▽マネジャー=新谷尚子▽主将=秋山冴翼▽選手=福田脩、上野山輝、吉田和功、須賀優太、藤本悠平、伊藤奏汰、保田凱士、桑山晃徳、新谷陸、小池恒史郎、木村悠慎、下條凌摩、下田勘太郎、清水滉晟、森幸大、貴志維斗

【宮前少年野球クラブ】代表者=宮田教道▽監督=浜端秀明▽コーチ=向井敏幸、口井良太▽マネジャー=小林有夏▽主将=竹川嵐▽選手=木村月羽、長尾将武、宮本剛志、渋谷翔太、近藤涼矢、小林慶太郎、藤田昊明、中元隆斗、口井悠生、丈六響喜、中元美愛乃

A級を制した広瀬伏虎スピリッツ

A級を制した広瀬伏虎スピリッツ