創業体験の収益を寄付 和歌山YEGジュニエコ

和歌山商工会議所青年部(和歌山YEG、久保田善文会長)が実施した創業体験プログラム「ジュニアエコノミーカレッジ」に参加した和歌山市内の小学5、6年生から、売上金の一部が市に寄付され、児童への感謝状贈呈式が28日、市役所で行われた。

同カレッジは、児童が模擬会社を設立し、ビジネスプランの立案から仕入れ、販売、利益配分、納税、会社の解散までの一連の流れを学ぶもの。市内5小学校(宮、砂山、和大付属、智弁、中之島)の6チーム30人が7~10月にかけて取り組み、アクセサリーやスイーツの他、射的、せっけん作りなどの体験メニューをそれぞれ販売し、合計約20万円を売り上げた。

今回の寄付は、行政への「納税」の体験として、10%の2万円を寄付した。

贈呈式では、尾花正啓市長が各チーム代表の児童と久保田会長ら和歌山YEGのメンバーを歓迎し、取り組みをたたえた。模擬会社の社長を務めた6人の児童に感謝状を手渡し、「自分たちで勉強して、利益まで上げるのはすごいこと。やりがいを感じながら、楽しく学ばれたと思う。貴重な経験を今後も生かしてほしい」と期待を寄せた。

尾花市長から創業体験の感想を聞かれた児童らは、「普段はできない、いろいろな体験ができて良かった」、「初めは難しくて資金集めなど苦労したけど、利益が出て、すごく楽しく、やりがいを持てた」などと話していた。

 

市役所を訪問した児童と和歌山YEGメンバー