声かけで詐欺防ぐ 東署が銀行員らに感謝状
特殊詐欺被害を未然に防いだとして、和歌山東署は紀陽銀行東和歌山支店(和歌山市友田町)の行員、中村有希さん(24)とローソン和歌山冬野店(同市冬野)のオーナー、保田幸平さん(47)にそれぞれ感謝状を贈り、藤田和義署長から手渡された。
同署によると10月19日午前、同支店の窓口業務に就いていた中村さんに高齢女性がスマートフォンの画面を提示し、100万円の出金を申し込んだことから確認したところ、100万円が引き出せるなどと記載された不審なURLが添付されていた。FXの投資関連のサイトにつながったことから中村さんは詐欺に遭っていると思い、上司を通じて警察に通報。高齢女性に出金を諦めさせ、特殊詐欺被害を未然に防いだ。
中村さんは、「これからもお客さまのご預金を守っていけるように積極的にお声かけをしていきたいです」と話した。
また、10月26日夕方、ローソン同店に高齢男性が訪れ、8万円分の電子マネーカードの購入を求めてきたことから対応した店長が不審に思い、オーナーの保田さんに相談。高齢男性に購入理由について確認したところ、パソコンの修理費用に電子マネーカードの購入の指示があった、とのことから詐欺被害を疑い、保田さんが警察に通報した。
保田さんは、「スタッフ全員と情報を共有し合い、お客さまから一人も被害者を出さないように、店舗で一致団結して接客していきたいです」と話していた。
他にも、紀陽銀行紀三井寺支店、ローソン和歌山園部店が高齢男性の特殊詐欺被害を未然に防いだとして、感謝状が贈られた。