子どもたちの安全願い 第一生命財団が助成金
一般財団法人第一生命財団(東京都、渡邉光一郎理事長)は、和歌山県紀の川市貴志川町長山のながやまこども園(奥友美園長)に、老朽化した避難用滑り台の整備を目的として100万円の助成を決定した。6日、同園で目録贈呈式が行われ、第一生命保険㈱和歌山支社(和歌山市六番丁)の岡崎誠支社長が同園の吉村義孝理事長に目録を贈呈し、間もなく完成を迎える滑り台を視察した。
同財団は2013年に「子どもの未来を応援する保育所等助成事業」を全国で開始。新たに設置、認可された保育園や認定子ども園などを対象に遊具や運動器具購入を目的とした助成を行ってきた。11回目のことしは全国44の施設に総額約3000万円を助成する。県内では昨年、岩出市の保育園で、散歩にも使える避難カートの購入費に充てられた。
ながやまこども園は昨年度から認定こども園として運営を始めたが、園の設立は41年前で避難用滑り台も設立当初からのもの。吉村理事長によると、0~1歳児の部屋が2階にあるため、安全でスムーズな避難に滑り台は必須という。
岡崎支社長は「必要な物を直接お聞かせいただき良かった。使う機会がないことがベストだが、いざというときのお役に立ててうれしい」と話し、奥園長は「毎月、避難訓練を行っていて、これから安心して滑り台を使って実施できる。本当にありがたい」と謝辞を述べた。
新しい滑り台は今月中に完成予定という。