7部門で意欲作並ぶ 第77回「県展」始まる
和歌山県が主催する県内最大の公募美術展、第77回県美術展覧会「県展」の本展が13日、和歌山市内の2会場で始まった。7部門の応募365点の中から入賞・入選199点が選ばれ、洋画・日本画・書・写真・工芸・彫塑は県立近代美術館(吹上)、華道は県民文化会館(小松原通)で17日まで展示されている。
初日は近代美術館で開会式が行われ、関係者らでテープカットをして祝った。
2回目の応募で洋画部門の最優秀賞に選ばれた大阪府泉佐野市の松浪吉樹さん(43)は「まさか最優秀賞に選ばれるなんて、まだ信じられない。たくさんの人に作品を見てもらいたい」と喜んだ。
作品には愛猫で雌の「麒麟(キリン)」を中心に、100匹以上のネコが描かれている。「和歌山は保護ネコ活動が積極的なので、保護ネコや飼っていた初代の愛猫のキリンもいます。飼っているネコや、思い出のネコに似ている一匹を探してもらえたら」と笑顔だった。
両会場とも午前9時半から午後5時(華道のみ最終日は3時)まで。招待作家部門の展覧会は県民文化会館で開催。
表彰式は16日午前11時から近代美術館で行われる。
各部門の審査員らが、会場で作品解説をする「ギャラリートーク」も開催。16日は洋画(午後1時~)、日本画(2時~)、書(3時~)。17日は写真(午後1時~)、華道(同)、工芸(2時~)、彫塑(3時~)。参加を希望する人は開始時間までに会場入り口付近に集合。