アルテリーヴォ地元初勝利 関西サッカーリーグ1部
第47回関西サッカーリーグ1部前期第2節のアルテリーヴォ和歌山とパナソニックエナジー洲本の試合が21日、 和歌山市毛見の紀三井寺公園補助陸上競技場で行われ、 アルテリーヴォが後半に挙げた1点を守り切り、 地元初勝利を飾った。 洲本の猛攻に耐え前半を両チーム無得点で折り返したアルテリーヴォは、 後半19分、 MF長瀬が、 MF田丸からのパスをゴール右隅に決めた。 今季チーム初ゴールが、 記念すべき1勝となり、 駆け付けた200人のサポーターと共に勝利の感激を分かち合った。
リーグ初戦で奈良クラブ(前回1位)と無得点のまま引き分けたアルテリーヴォは、 地元ホームで、 洲本(同4位)と対戦した。
ピッチ沿いでは、 手作りの応援ボードを手にした宮北少年サッカークラブの子どもたちをはじめ、 サポーターらが熱い声援を送った。 前半は風上の有利さを利用して洲本が、 スピードを生かした攻撃を展開。 再三、 アルテリーヴォのゴールを脅かしたが、 GK斯波の的確な判断と好セーブに加え、 DF陣の体を張った守りが、 相手に得点を許さなかった。
前半を無失点で防ぎ切ったアルテリーヴォは、 徐々に自分たちのスタイルをつくり、 後半は序盤から積極的に攻撃。 コーナーキックからのセットプレーは得点できなかったが、 19分には相手DFをかわしボール持ち込んだFW宮本から田丸とつなぎ、 パスを受けた長瀬がGKの動きを見ながら落ち着いてシュート。 ゴールネットを揺らす先制弾に、 待ちかねたサポーターのムードも一気に盛り上がった。
反撃に転じた洲本の攻めも、 斯波とDF陣ががっちり防ぎ、 開幕以来2試合連続完封で勝利と勝ち点3を手にした。
次節は、 28日午後2時から紀の川市の桃源郷運動公園で、 今季ともに2部から昇格したディアブロッサ奈良と激突する。
アルテリーヴォの八木邦靖監督は 「ホーム開幕で勝てて良かった。 応援がとても心強く、 チーム一丸となった戦いで、 少ないチャンスを得点にできた。 ディフェンスも集中力を切らさず、 斯波がよく止めてくれたのが勝因の一つだ。 みんなが夢(Jリーグ)を持ってくれるように、 これからも頑張る」 と意欲を示した。
GKの斯波薫選手は 「僕が目立たない試合がいいんだけど、 前半を守り切ったことが、 チームのみんなの自信になり、 1点につながったと思う」 とし、 初ゴールのMF長瀬覚選手は 「何とかホームで決めたかったが、 教え子たちの前でゴールでき良かった。 この1点をステップに、 この次の全力で挑みたい」 と闘志を燃やした。
長瀬選手が勤める西浜中学校のサッカー部員たちも熱戦を見守り、 声援を送った。 3年生の日根聡秀君は 「初めて試合を見たけど、 ポジショニングがすごく、 勉強になった。 僕たちも優勝できるように練習に励む」 と観戦から学ぶことも多かったようだ。