嘱託犬ベラドンナ号引退 県警が感謝状

和歌山県警本部は7日、県内で5年間にわたって活躍した嘱託警察犬、ベラドンナ・オブ・ショータイム・ウエダ・ジェイピー(通称・ベラドンナ号)の指導手、和歌山市小倉の平田夕佳里さん(39)に感謝状を贈った。

ベラドンナ号は14歳。雌のミニチュアピンシャー(小型犬)。体重は3・8㌔。2018年に県警の審査に合格し、19年から23年にかけて活動した。23年には5回出動するなど、和歌山、海南、岩出、紀の川市で計9回、においを手がかりに行方不明者を探す「足跡追及(そくせきついきゅう)」で活躍した。

平田さんは約12年間、ベラドンナ号を指導、飼育した。座る、伏せる、待つなどの動作を覚える「服従訓練」や、においを嗅ぎ分ける訓練などを重ねてきたといい、「訓練が好きで何でも1回で早く覚えてくれた」と振り返った。

贈呈式は和歌山市西の県警本部岡崎第2庁舎で行われ、刑事部鑑識課の中田聖課長(53)が平田さんに感謝状を手渡した。

中田課長は「出動回数が多く、ありがたい」と感謝。平田さんは「(ベラドンナ号に)『お疲れさまでした』と声をかけてあげたい。訓練ばかりしてきたので、ドッグランなど訓練以外の楽しいこともさせてあげたい」とほほ笑んだ。

 

ベラドンナ号を抱く平田夕佳里さん㊧と感謝状を手に息子の豊侍さん