最優秀句に川口さんら 防災川柳の表彰式
防災用品研究所(和歌山市秋月)が公募していた「防災川柳」の表彰式が10日、同市の和歌山商工会議所で行われ、一般の部の最優秀句1句、優秀句1句、秀句5句、特別賞1句、小学生の部の最優秀句1句、優秀句2句、秀句5句が発表された。
6回目のことしは、全国から一般の部749句、小学生の部361句、計1110句の応募があった。式で同研究所の島英雄代表理事が「川柳を作る中で防災について学び、考えることをずっと続けてほしい」とあいさつ。出席した入賞者6人に表彰状を手渡し、副賞としてリコージャパン㈱の360度カメラや、エフエム和歌山のバナナ防災ラジオなどを贈った。
小学生の部の最優秀句は、市立松江小5年川口結加さんの「膝痛い避難訓練祖母走る」。川口さんは「家では膝が痛いと言っていたおばあちゃんが、避難訓練では人よりいっぱい走っていたのでこの句を作りました」と受賞を喜んだ。
優秀句は市立宮前小5年友寄紫月さんの「親のるす弟守る大地しん」。友寄さんは「親がいない時は大事な弟を守りたいと思って作りました。受賞はすごくうれしい」と笑顔。
「シェアしよう防災グッズのイロハのイ」の句で一般の部の優秀句に選ばれ、3年連続入賞を果たした同市の成瀬真人さん(44)は「震災があるたびに防災グッズを備えておかないといけない思うが、日々いつ来るか分からない危機感を持って、何がいるか分かっている人がその情報をシェアして意識を高めていけたらいいと思い作った。次は4回目の入賞を狙いたい」と意気込んだ。
その他の本紙エリアの入賞者は次の皆さん。
【小学生の部】〈優秀句〉小松優杏(宮前小5)〈秀句〉喜多陽翔(岡崎小3)▽石井実子(貴志小2)▽山中都嵩(楠見西小2)
【一般の部】〈最優秀句〉冨部ふみ▽〈特別賞〉森本伸二