三者三様に卒業展 和大美術専攻の学生ら

和歌山大学教育学部(和歌山市栄谷)美術・図画工作専攻4年生3人の卒業制作展が4日まで、同市小松原通の県民文化会館特設展示室で開かれている。

田中里佳さんは動物や植物をデザインした縦横15㌢ほどの平皿82点を並べた。立体造形が専門の合田圭吾さんは、「ファッションや人の認識」というテーマで、スチロール系の断熱材を削って作ったかぶり物の実験的な立体など、4点を展示。堀内芽衣さんは興味のあった青銅器をヒントに、4年間で研究したさまざまな模様を細かくあしらったつぼ8点を制作した。

堀内さんによると、入学と同時にコロナ禍になり、座学の授業が減った一方、制作に取り組む時間が増え、3人同じ教室で、お互いの苦労や喜びを共有し、切磋琢磨(せっさたくま)してきたという。「細かく模様付けしたが、焼くと割れてしまい、窯の前で何度も頭を抱えた。本番が迎えられほっとした。どんな人間が作っているのか想像しながら見ていただけたら」と話した。

4月からそれぞれ、和歌山、奈良、兵庫で小中学校の教員を務めるという。

午前9時から午後5時(最終日は3時)まで。問い合わせは同館(℡073・436・1331)。

 

学生らの作品が並ぶ会場