迫力満点の桜並木 名所・雨山の郷にぎわう
桜の名所として知られる和歌山県紀美野町井堰の茶屋、雨山の郷で3月30日、「さくらまつり」が始まった。7日まで。
同地域を盛り上げようと地元の有志で構成される雨山の郷プロジェクト(岡博誠会長)が主催し、ことしで11年目。周辺には、樹齢40年ほどの約300本のソメイヨシノやしだれ桜があり、桜とともに茶屋やテントでグルメも楽しめる。
岡会長によると、まつりの初日は晴れて暖かくなり、桜の花が一気に咲いたという。開花を待ちわびていた人らが早朝から駆け付け、にぎわった。
地域で取れた野菜や米などの食材を使った弁当やすし、焼き鳥などの出店が並び、茶屋では、おにぎりやうどんなどが味わえる。
地元のヨモギを混ぜた名物の「よもぎ餅」や、同地域周辺や紀南の一部にしかない多年草、縮砂(しゅくしゃ)の葉で包んだ「縮砂寿司」など、ここでしか味わえないグルメもある。
訪れた人たちは写真を撮ったり、桜を眺めながら飲食したり、思い思いに過ごしている。岡会長は「沿道下の歩道から眺める桜も美しい。いろいろな角度から見る桜を楽しんでもらえたら」と話している。午前10時~午後4時。